「ありがとう」の真心

自宅で、本棚を整理している時のこと。

ふと、ある1冊の書籍が目に留まりました。何回か読み返した本だったのですが、うっすらとほこりがかった箇所を軽く手で払い、1ページ目を開いたその内容は、居酒屋経営をなさっている著者が、同じく居酒屋経営をされており、かつ、世界中で活躍されている方と初めてお会いした時の会話のやり取りでした。

以下は、書籍に書かれている内容を引用したものです。

 

「・・・お前は「一番大事な人」に、心からの『ありがとう』を言ったことがあるか?」

「えっ? なんですか? どんな『ありがとう』ですか?」

「おまえを生んで育ててくれた母ちゃんに『生んでくれてありがとう』を本気で伝えたのか?」

「・・・いえ、伝えたことないです」

「おまえの『ありがとう』は、うそっぱちやな。おまえな、一番大事な人に、いちばん大事な『ありがとう』を言ってないやつが、なにがお客さんに『ありがとう』や。おまえは一日に何百回もお客さんに同じ言葉を言ってるかもしれんけど、一番大事な人に、一番大切な『ありがとう』を言っていないやつが、何回言ったって真心は伝わらん。お客さんに伝わらんよ。だから、おまえの『ありがとう』は、うそっぱちや」

「ありがとうの原点は『生んでくれてありがとう』や。誕生日はな、母ちゃんが一番頑張った日やで。母ちゃんが、どんな思いでおまえを産んだと思う? 人の命なんて、いつどうなるか誰にもわからん。母ちゃんに『ありがとう』を伝えたくても、もう伝えることができない人だっているんや。母ちゃんが元気な内に、伝えたらどうだ?」

 

以上が冒頭の部分となります。

初めて読んだのは、もう5、6年も前になります。その時は、「言い事言ってるなぁ」 程度でしたが、読みかえした時、何とも言えない思いがこみ上げてきました。

・・・一番大事な人に、ありがとう、言えてますか?

 

(総務 小松)